不適合者のジャンクヤード・長文置き場

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第一話 ファースト・ステップ 

「クマクス、これ未来直ってる?」 

第一話 ファースト・ステップ 

 

キャラクター紹介文 

主役コンビ 

  • クマクス 

 未来から来た黄色い熊型ロボット。賢そうに見えて直した未来が微妙すぎる、時々毒舌な相棒。 

  • タクミ 

 自由が大好きな発明少年。宿題は嫌い、未来を変える運命はもっと嫌い。 

 

仲間たち 

  • ケンゴ(健吾) 

 強がりで頼れるリーダー気取り。実はビビりだけど、いざというときの行動力はピカイチ! 

  • リク(陸) 

 ガジェットオタクの自慢好き。知識はすごいけど、調子に乗りすぎてよく空回り。 

  • ユカ(優花) 

 みんなの心のオアシス。未来の話に目を輝かせる、芯の強い優しい仲間。 

  • カズキ(和樹) 

 クールな現実主義者。無駄が嫌いな理屈屋だけど、密かに仲間を支えている。 

 

 

対話:タクミとクマクス、宝くじの選択 

 

タクミ: 「聞いてよ、クマクス! リクがさ、『宝くじの番号を一緒に選んでくれ』って言うんだよ!でもさ、どうせ当たらないでしょ?」 
クマクス: 「ああ、なるほど。つまり君は“選ばない方がマシ”という意見かい?」 
タクミ: 「うん、だって意味ないし!宝くじなんて運じゃん。なんでわざわざ時間使うのさ。」 

クマクス: 「フフン、君らしい発想だな。でも宝くじの話にかこつけて、ひとつ未来的な話をしていいかな?」 
タクミ: 「…未来? ま、いいけど。」 
クマクス: 「ありがとう。まず、私は未来のロボット、クマクスだ。熊型で黄色いボディが特徴だが、これには深い理由が――」 
タクミ: 「いや、それはどうでもいいよ! 未来のロボットって…君ちっちゃすぎない?」 
クマクス: 「何を言うか!小さい方が携帯性に優れるんだぞ?未来では“無駄にデカいロボ”は絶滅したからな!」 
タクミ: 「へー、じゃあ君、未来を変えるために何でも知ってるんだね?」 
クマクス: 「それがだな、ちょっと記憶に欠損があるんだ。タイムトラベルの影響だ。」 
タクミ: 「未来から来たロボが、記憶欠けてて頼りにならないってどうなの…?」 

クマクス: 「ま、まあそれは置いといて!とにかく宝くじだ。番号を選ぶのも、未来を選ぶ練習になるんだぞ。」 
タクミ: 「は?どういうこと?」 
クマクス: 「宝くじの結果がどうなるかは誰にも分からない。でも、番号を選ぶってことは、“自分の選択に責任を持つ”ってことだろう?」 
タクミ: 「でも、どうせ外れるじゃん!」 
クマクス: 「それでも君が選んだ番号には意味がある。もし番号を選ばなければ、“当たり”を掴むチャンス自体が消える。それは未来の選択でも同じだ。」 

タクミ: 「選ばないと“当たり”が消える…」 
クマクス: 「そうだ。未来を選ぶ行為ってのは、“可能性を信じる力”のことだ。宝くじは小さな例えだけど、その積み重ねが未来を形作るんだよ。」 

タクミ: 「…でもリクの頼みだし、ちょっとだけ選んでみるかな。」 
クマクス: 「その調子だ!ただし、当たったらちゃんと感謝するんだぞ。未来のロボットの助言にね!」 

 

 

対話:リクとの絡みとその後 

 

シーン:放課後、公園にて 
リクが手にした宝くじの用紙をタクミに差し出している。 

リク: 「なあ、タクミ、これどう思う?番号が多すぎてどれが良いか分かんねぇんだよ!」 
タクミ: 「なんで僕に頼むのさ。他にも頼れる人いっぱいいるじゃん。」 
リク: 「お前、意外と運がいいって言うだろ?それに、一緒に決めた方が楽しいじゃん!」 
タクミ: 「楽しいって…まあいいや。適当に選べば?」 
リク: 「適当って言うなよ!せめて“この番号が良さそう”くらい言ってくれ。」 

タクミ(ぼやきながら番号を見て): 「…じゃあ、この辺とか?なんかキリがいいし。」 
リク: 「おお、いいね!採用!やっぱり持つべきものは友達だな!」 
タクミ: 「ふーん、まあ外れるだろうけどね。」 

リク: 「当たったら焼き肉奢るわ!」 
タクミ: 「外れたら?その時も感謝してよね。」 
リク: 「それはまあ…考えておくよ!」(笑う) 

 

シーン:タクミの家、夕暮れ時 

リクと別れた後、タクミは部屋に戻り、机に置かれた参考書をぼんやり眺めている。 

タクミ(心の声): 「…当たるか外れるか、分かんないものを選ぶなんて馬鹿らしいって思ったけど。」 
(ふと窓の外を見ると、リクの明るい笑顔が思い浮かぶ) 
タクミ: 「リク、あいつ結構楽しそうだったな…。」 

机の上に、さっきリクが渡した番号のメモが置いてある。タクミはそれを手に取りながら呟く。 

タクミ: 「まあ、宝くじは当たらなくても、少しだけ楽しかったかも。こんな風に、選ぶってのも悪くないのかもな。」 

 

 

対話:タクミとクマクス、夜の振り返り 

 

シーン:タクミの部屋、夜 
タクミがベッドに寝転びながら、さっきの宝くじの番号を書いた紙をいじっている。部屋の隅にはクマクスが座っている。 

タクミ: 「…結局、ただの紙切れだよな。番号なんて誰が選んでも同じ。」 
クマクス: 「そうかな?君がリクと一緒に選んだから、ただの紙切れじゃなくなったんじゃないか?」 
タクミ: 「は?」 
クマクス: 「リク、楽しそうだったろ?当たるかどうかは別として、“誰かと決める”って行為が彼にとって大事だったんだ。」 

タクミ: 「うーん…まあ、ちょっとは分かるけど。でもそれって僕がいなくてもよかったんじゃない?」 
クマクス: 「ああ、いなくても宝くじの番号は選べただろうな。ただ、君がいたから“楽しかった”んだよ。それが選択の不思議なところさ。」 

タクミ: 「楽しかった、か…。それならまぁ、ちょっとは意味があったのかな。」 

タクミは紙を手に、ベッドから起き上がる。ふと、窓の外を見るとリクの家の明かりが見える。 

タクミ: 「でもクマクス、これって未来に関係あるの?」 
クマクス: 「もちろんある。君が今回、宝くじの番号を選んだことで“誰かのために決断する”ってことを一歩学んだ。」 
タクミ: 「おおげさだな。でも、なんとなく分かる気がする。」 

タクミはクマクスをじっと見つめる。 

タクミ: 「で、未来のロボットさん。次は何を決めろって言うの?」 
クマクス: 「フフン、それはまだ秘密だよ。だけど、未来は“選び続ける”ことで開かれるものだ。覚えておけ。」 
タクミ: 「はいはい、難しいこと言っちゃって。」 

 

対話:カズキの挑発とリクの宝くじ 

 

シーン:校庭、放課後 
タクミが友達と別れて一人で歩いていると、後ろからカズキが声をかけてきた。 

カズキ: 「おい、タクミ。」 
タクミ: 「ん?なんだよ。」 
カズキ: 「お前さ、いつも自由だのなんだの言ってるけど、結局口だけじゃないか?」 

タクミ: 「はぁ?なんでそうなるんだよ。」 
カズキ: 「だってお前、何か真面目にやったことあるか?誰かに責任持って行動したことなんて、見たことないぞ。」 
タクミ: 「そ、それは…自由にやる方が僕に合ってるだけだろ!」 

カズキ(冷たく笑いながら): 「自由って便利な言葉だよな。“逃げ”の言い訳に使えるからさ。」 

タクミはカズキを睨むが、それ以上反論する言葉が出てこない。カズキは肩をすくめて去っていった。 

タクミ(心の声): 「…くそ、なんだよアイツ。」 

 

シーン:校門前 
少し後、リクが自転車に乗ってやってきた。タクミを見つけて手を振る。 

リク: 「おーい、タクミ!」 
タクミ: 「…なんだよ、リク。」 

リク(満面の笑み): 「聞いてくれよ!宝くじ、1000円当たったんだよ!」 
タクミ: 「1000円?それ、当たりって言えるのか?」 
リク: 「おいおい、当たっただけマシだろ?少なくともハズレじゃないし!」 

リクは手にした宝くじをひらひらさせながら笑う。 

リク: 「お前が番号選んでくれたおかげだな。感謝してるぜ!」 
タクミ: 「…なんでそんなに嬉しいんだよ。」 

リク: 「だって、選んだ番号が当たったってだけで、なんかスッキリするじゃん?それだけで十分だろ。」 
タクミ: 「ふーん…お前は単純でいいよな。」 

リクはそのまま軽快に去っていき、タクミは少し肩の力が抜けたように息を吐く。 

 

シーン:タクミの部屋 
帰宅後、タクミは部屋で考え込んでいる。机の上にクマクスが座り、じっと彼を見ている。 

クマクス: 「さっきのリクの話、どうだった?」 
タクミ: 「うーん…当たったのは運だけど、あいつ本気で嬉しそうだったな。」 
クマクス: 「そうだな。選んだことに意味を見出したんだよ。」 

タクミ: 「でも僕、自由に生きたいのに、カズキには『逃げ』って言われてさ…。」 
クマクス: 「自由には責任が伴う。逃げているかどうかは、自分で決めるしかない。」 
タクミ: 「…責任ねえ。自由を守るために、選ぶことか。」 

クマクスは少し微笑み、タクミの頭を軽く叩いた。 

クマクス: 「選択はいつだって君のものだ。迷ったら、まずは楽しむことから始めればいい。」 
タクミ: 「楽しむ…リクみたいにか?」 

タクミは微かに笑いながら、窓の外を見上げた。 

 

  

タクミとクマクス:未来投影機の教え 

シーン:タクミの部屋、夜 
タクミが机に突っ伏し、考え込んでいる。クマクスが机の隅から声をかけた。 

クマクス: 「タクミ君、ずいぶん悩んでいるみたいだね。」 
タクミ: 「…自由とか責任とか、よく分かんなくなってきたよ。」 
クマクス(うなずきながら): 「それなら、少しだけ未来を見せてあげようか。」 
タクミ(顔を上げる): 「えっ?未来って…どうやって?」 

クマクスが小さな装置を取り出す。それは手のひらに収まるサイズの丸いガジェットだった。 

クマクス: 「これが未来投影機。未来の一部を映し出せる便利な道具だよ。少し不安定だけどね。」 
タクミ(驚きつつ): 「本当にそんなのあるのかよ…未来のロボットって便利だな。」 
クマクス: 「まあ、未来のテクノロジーのほんの一部だけどね。さあ、これで未来の“選択の結果”を見てみよう。」 

クマクスが投影機を起動すると、部屋の空間にぼんやりとしたスクリーンが現れ、次第に映像がはっきりしてきた。 

 

未来の映像1:統制社会(失敗例) 
灰色の街並み。人々はみな無表情で、何をするにもAIに指示を仰いでいる。 
「今日の服装」「食事のメニュー」「働く場所」、全てが自動的に決定され、彼らはそれに従うだけだった。 

タクミ: 「これが未来?なんか…暗いな。」 
クマクス: 「全てをAIに決めてもらった結果だ。選択する自由がない分、悩みもない。だが、喜びもないんだ。」 

映像の中、ある人がこう呟く。「これが一番効率的だってAIが言うから…僕には選ぶ権利なんてないよ。」 

 

未来の映像2:自由を守る社会(成功例) 
次の映像は明るい街並み。人々が意見を交わし合い、時にはぶつかり合いながらも、活気に満ちていた。 
「これが正しいか分からないけど、僕たちで決めたんだ。」という声が響く。 

タクミ: 「でも、こっちも大変そうだな。みんな揉めてるし…。」 
クマクス: 「その通り。自由を守るには、選択の責任が伴う。それでも、自分で選んだ未来には意味がある。」 

映像は次第に消え、部屋が静けさを取り戻す。 

 

タクミ(静かに): 「どっちも楽じゃないな。でも…何もしないよりはマシか。」 
クマクス: 「その通り。未来を変えるのは君の選択だ。小さな一歩でも、選ぶことが大事なんだよ。」 
タクミ(苦笑しながら): 「また難しいこと言うな。まあ…リクみたいに楽しんでみるか。」 

クマクスは満足げにうなずき、小さな手をポンと叩いた。 

クマクス: 「よし、それじゃあ次の選択に向けて、私も手伝うぞ!」 

 

タクミとクマクス:一歩前に出る勇気 

シーン:学校、放課後の教室 
教室では文化祭の準備について話し合いが進んでいた。クラスの雰囲気はどこか緩く、まとまりがない。 

ユカ: 「それじゃあ、出し物はお化け屋敷で決定ね。あとはリーダーを決めないと。」 
ケンゴ: 「リーダー?そりゃタクミでいいんじゃね?」(笑いながら) 
リク: 「おー、それいい!自由にやってくれそうだしな!」 
周囲: 「タクミでいいじゃん!」(ざわざわ) 

冷やかすような声とクスクス笑いが、タクミの耳に届く。彼は机に肘をついて、視線を下に向けた。 

タクミ(内心): 「…なんだよ、それ。どうせ適当だろって思ってるんだろ。」 
「自由とか言ってる俺が、本気でやれるわけないって。」 

 

クマクス(小声で): 「ねえ、タクミ君。どうするんだい?」 
タクミ: 「…放っとけよ。俺がやったって、また文句言われるだけだ。」 
クマクス: 「じゃあ、黙って笑われて終わるのかい?」 

タクミはチラリとクマクスを睨むが、彼の言葉が胸に突き刺さった。机の下で拳を握る。 

クマクス: 「自由ってのは、ただ好き勝手することじゃない。自分で選んだ道を守ることだよ。」 
タクミ: 「守る…か。」 

 

ユカ: 「誰か立候補しないの?早く決めないと準備が遅れるよ。」 
教室が静まりかけたその時、タクミが立ち上がった。椅子が少し大きな音を立てて後ろに引かれる。 

タクミ: 「俺がやるよ。」 

一瞬の沈黙の後、ざわざわとした声が広がる。 

ケンゴ: 「マジかよ、タクミ!」 
リク: 「やっぱお前、持ってるな~!」 
周囲: 「意外と頼れるんじゃね?」(笑い声) 

タクミは軽く息を吐き、静かに言葉を付け加えた。 

タクミ: 「…バカにすんなよ。やるからにはちゃんとやる。」 

 

シーン:帰り道 
放課後、リクと並んで帰る道。彼は自転車を押しながら笑っている。 

リク: 「お前、本当に引き受けるとは思わなかった。びっくりしたぜ。」 
タクミ: 「俺だって、やるって言った手前サボれないしな。」 
リク: 「でもさ、そういうの、意外と似合ってると思うぞ。リーダーって。」 

タクミは思わず吹き出した。 

タクミ: 「似合ってるかどうかは分かんないけど…ありがとな。」 

空を見上げると、少しだけ夕日が眩しかった。 

 

タクミとクマクス:初めての選択の後 

シーン:タクミの部屋、夜 
タクミは机に突っ伏しながらスマホをいじっている。クマクスが椅子の上にちょこんと座って、じっとタクミを見つめている。 

クマクス: 「…君にしては、今日はよく頑張ったね。」 
タクミ(顔を上げて): 「ああ。…でも、なんか妙に疲れたよ。」 

クマクス: 「それが責任の重みってやつさ。でも、そのおかげで君は一歩成長した。」 
タクミ: 「成長ねえ。正直、俺がやるより適任なやつがいたんじゃないかって思うよ。」 

クマクスは少し微笑み、椅子からぴょんと飛び降りた。 

クマクス: 「適任かどうかじゃなく、やると決めたことが重要なんだ。選ばない人には、その機会すら訪れないからね。」 
タクミ: 「…なんか、今日は全部お前の言いなりだな。」 

クマクスはくるりと回ってタクミの机を指さす。 

クマクス: 「私が手を貸したのは少しだけさ。決めたのは君自身。タクミ君の未来は、君の選択の積み重ねでできていくんだ。」 

タクミは目を細め、椅子に寄りかかりながら苦笑した。 

タクミ: 「…その“未来”ってやつ、ちょっと楽しみになってきたかもな。」 

窓の外から夜風が吹き込み、カーテンが揺れる。 

 

元ネタ:決断をするという重み 1   

指示:私 

小説作成:ChatGPT