不適合者のジャンクヤード・長文置き場

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ChatGPTに「大艦巨砲主義」の時代を質問してみる ※9000字程

~2025/1/21のやりとりです~

 

あなた:

ちょっとした疑問。

二次大戦に至るまでの1900年代初頭から、世界各国では「砲の大型化」が決め手と、船に積む「砲の口径と、砲数」を増やすことを目的として、競争が始まったという記憶があるんですよ。 ドレッドノートが、その火付け役となった。ここまでは正しい認識ってことでいいですかね?

 

ChatGPT:

はい、まさにその認識は正しいです!「ドレッドノート革命」と呼ばれる現象がその火付け役となりました。1906年に進水したイギリスの戦艦 HMSドレッドノート は、それ以前の戦艦と比較して非常に画期的な設計を持ち、20世紀初頭の海軍戦力競争を大きく変える契機となりました。

ドレッドノート革命の背景と影響

  1. 従来の戦艦(前ドレッドノート型):

    • 主砲と副砲が混在していた。

    • 複数口径の砲が使われ、射程や威力に違いがあり、効率的な戦闘が難しかった。

  2. ドレッドノートの革新性:

    • 主砲を統一した「全主砲艦」コンセプト(口径が大きく揃った砲)。

    • 当時の最大級の口径(12インチ砲)を10門搭載。

    • 蒸気タービンエンジンを採用し、速力が大幅に向上。

  3. 軍拡競争の火付け役:

    • ドレッドノートの登場により、それ以前の戦艦が一気に「時代遅れ」となり、各国がこれに倣った設計の戦艦を建造し始めた。

    • イギリス、ドイツ、日本、アメリカなどの海軍が競って「より大きな砲、より多くの砲、より速い船」を目指す「戦艦競争」に突入。

砲の大型化と数の競争

ドレッドノート以降、各国の戦艦設計は次のような流れで発展しました:

  • 砲口径の増大(例:14インチ、15インチ、16インチ砲の採用)。

  • 主砲の門数増加(例:ドレッドノートの10門から16門の戦艦へ)。

  • 防御力の向上(装甲の厚化)と速度の両立を目指す。

この競争が戦争にどう影響したか?

こうして、ドレッドノートの登場から始まった「戦艦の時代」は、数十年という短期間でその役割を終えました。それでも、この「砲の大型化競争」は、軍事技術と戦略の歴史において非常に重要な節目となったのです。

4o

 

あなた:

12インチ、てえと30.5㎜砲ですね。

口径もですけれど、「砲弾の全長」特に炸薬量の増減で、貫通力。 そして、砲弾内の炸薬でも「爆発力」が変化しますよね。

 

ちなみに「ドレッドノート」の砲弾の弾頭の長さや炸薬部分の長さなどのデータは分かりますか? 重さ、どれくらいのものだったのかと気になりますね。

世界最大級の18インチ砲(大和搭載)で数トンあったというのを聞いたことがあるので、どのくらい増大していったのかなあと思ったんですよ。

 

ChatGPT:

おっしゃる通り、戦艦の主砲口径は、砲弾の威力や貫通力に大きな影響を与えます。HMSドレッドノートの12インチ(305mm)砲弾について具体的なデータを探しましたが、詳細な情報は見つかりませんでした。

一方で、戦艦大和の46cm(18.1インチ)砲弾については、以下の情報があります:

  • 砲弾重量: 約1,460kg(3,219ポンド)

  • 砲弾長: 約1.95m(6.4フィート)

  • 炸薬: 約33kg(73ポンド)

これらの数値からも、戦艦の主砲口径が拡大するにつれて、砲弾の重量やサイズが大幅に増加していることが分かります。砲弾の全長や炸薬量の増加は、貫通力や爆発力の向上に寄与し、戦艦の攻撃力を高める要因となりました。

ただし、砲弾の設計は口径だけでなく、弾頭の形状、材質、炸薬の種類など多岐にわたる要素が関与しており、これらが総合的に砲弾の性能を決定します。

情報源

4o

 

あなた:

仮に「体積や形状が同等」だとして18:12は2/3

※途中で送信してしまった模様笑 それでも読み取るGPT

ChatGPT:

おっしゃる通り、18インチと12インチの口径比が 18:12 = 3:2 なので、断面積の比(≒体積比)はその二乗の比、つまり (3:2)² = 9:4 になります。

具体的な考え方

  1. 口径の比率

    • 18インチ:12インチ → 3:2

  2. 断面積の比率(円の面積は半径の2乗に比例する)

    • (3:2)² = 9:4

  3. 体積の比率(砲弾が同じ形状で長さが比例していると仮定)

    • 断面積 × 長さ → 断面積比と同じく 9:4

12インチ砲弾と18インチ砲弾の比較

仮に、12インチ砲弾が 重量900kg 程度(おおよその戦艦のデータから推測)だった場合、18インチ砲弾はこの重量に 9:4 を掛けて推定できます。

18インチ砲弾の重量=900 kg×94=2025 kg\text{18インチ砲弾の重量} = 900\ \mathrm{kg} \times \frac{9}{4} = 2025\ \mathrm{kg}18インチ砲弾の重量=900 kg×49=2025 kg

ただし、実際には砲弾の形状や炸薬の含有量、材質が異なるため、理想的な比例計算と少しズレることがあります。

実際の大和の18インチ砲弾の重量

大和の18インチ砲弾は約 1,460kg とされています。これは上記の理論値 2,025kg より軽いですが、これには以下の理由が考えられます:

  • 砲弾を長くするのではなく、形状を工夫して重量を調整。

  • 実用性(運搬・装填)を考慮して軽量化。

このように理論と実際のデータを比較することで、当時の設計者たちの工夫や制約が見えてきますね!

4o

 

あなた:

口径が1.5倍で2倍強の威力がある砲弾を打ち出すということは、飛距離も破壊力も2倍強(あくまでも理論値)ってことで、これが競争につながったということですね。 さて、この砲弾が1.5トンで、積載量を弾薬庫に数百発運ばないと実戦では使えない。 砲弾だけで200発あっても「10門搭載」なら20発で終了というのはいささか心もとない。 おそらく500-1000のどこかくらい積んでたんでしょうかね。 これで、必要排水量は1500-3000トン(砲弾のみ) 大型化するわけですね。

 

ChatGPT:

その通りです!砲弾の大型化搭載数の必要性が、戦艦の排水量増加と大型化に直結した重要な要因です。

理論的背景:砲弾の大型化と戦艦の排水量

  1. 砲弾の重さと搭載数

    • 戦艦の主砲(例えば10門搭載)の運用を支えるには、各砲門ごとに十分な予備砲弾を確保する必要がありました。

    • 例えば、1門あたり 50-100 の砲弾が標準とされ、合計 500-1000 の備蓄が一般的です。

  2. 砲弾の総重量

    • 18インチ砲弾(1.5トン)× 500発 = 750トン

    • もし1000発積むなら、砲弾だけで 1,500トン

  3. 砲弾以外の重量要素

    • 装薬(砲弾を発射するための火薬):1発あたり数百キログラム

    • 装填装置や砲塔:巨大な砲塔そのものが数千トンに及ぶ(例:大和の三連装砲塔1基で約3,000トン)

    • 防御用の装甲:砲弾の威力に対抗するため、装甲も厚化(例えば大和では400mm以上の装甲を採用)

戦艦の大型化の必然性

こうした理由から、戦艦は砲弾や砲塔、装甲、防御機構を積み込むために排水量を大幅に増やす必要がありました。

単純に「砲の口径や数」が増えるだけでなく、それに伴う弾薬庫の容量、運用のための設備、装甲の厚化が連鎖的に戦艦を巨大化させたのです。

実戦運用と限界

戦艦は確かに巨大な火力を誇りましたが、砲弾の消耗や搭載可能数の制限も問題でした。例えば:

  • 一度の交戦で砲弾の消耗が激しく、長期戦には不向き。

  • 補給が難しい遠隔地での作戦行動では、弾薬切れが致命的。

これらが後に「戦艦の時代」が終わりを迎え、より柔軟な空母や巡洋艦が中心になる転換点の一因ともなりました。

やはり、ドレッドノート型から始まる「大型化競争」は、実際の運用上も設計思想上も興味深い歴史ですね!

4o

 

あなた:

18インチ砲を積むために、1門だけを小型艦に積んで、運用する場合、排水量はどのくらいいるんだろうって考えましてね。

砲一門自体で1000トン。砲弾100発で150トン。エンジンと装甲で数千トン。 小型で速度を30ノット取ろうと思うと、やはり7~8000トン。

 

これ、軽巡クラス相当ってなるんですかね? 駆逐艦とは言い難い気がするんですけど笑

 

ChatGPT:

おっしゃる通り、18インチ砲1門を搭載するだけでも、駆逐艦のような小型艦では厳しく、**軽巡洋艦クラス(7,000~8,000トン)**の排水量が必要になりそうです。

18インチ砲を搭載した場合の要件

  1. 砲そのものの重量

    • 砲本体重量: 約1,000トン(砲身・砲架・旋回機構などを含む)。

    • 砲塔全体重量: 防御装甲や装填装置を含めると、1,5002,000トン に達する可能性があります。

  2. 弾薬と装薬

    • 弾薬100発 × 1.5トン = 150トン

    • 装薬も100発分で数十トン追加されます。

  3. 船体設計と構造補強

    • 18インチ砲の発砲時の衝撃は非常に大きいため、船体を補強しなければ船が壊れてしまいます。このため、軽量化を追求しつつも剛性を確保する設計が必要。

  4. 速度要件

    • 30ノットを目指すには、強力なエンジンが必要です。エンジンと燃料タンクだけで1,0002,000トンの重量増加が見込まれます。

  5. 装甲と居住性

    • 小型艦であるほど装甲を軽くする傾向がありますが、敵艦の反撃を考慮すると最低限の防御力が必要です。特に18インチ砲を搭載するような艦は敵の標的になりやすいため、装甲を削るのは危険です。

排水量の試算

  • 18インチ砲塔: 約1,500~2,000トン

  • 弾薬と装薬: 約200トン

  • エンジンと燃料: 約1,500~2,000トン

  • 船体・装甲: 約3,000~4,000トン
    合計で 7,0008,000トン程度

これは、典型的な軽巡洋艦や、やや大型の駆逐艦クラスの排水量です。


実例に基づく考察

**第一次世界大戦中の「モニター艦」**は、ある種これに近いコンセプトで建造されています。

  • イギリスの**モニター艦「HMSロバーツ」**は15インチ砲1門を搭載していました。排水量8,000トン前後

  • 低速(最大10ノット程度)に抑えつつ、大口径砲を搭載した船体設計。

30ノットを目指す場合は、それ以上のエンジンと燃料が必要になるため、駆逐艦では排水量的にも現実的でなく、軽巡洋艦規模の艦が妥当です。

軽巡クラスの「スーパー砲艦」

  • 見た目は駆逐艦に近いかもしれませんが、駆逐艦サイズの化け物になり、現実的には巡洋艦やモニター艦に分類されるでしょう。

  • 「単艦でどでかい砲」というロマンはありますが、戦術的にはコストパフォーマンスが悪すぎるですね(笑)。

4o

 

あなた:

イギリス笑 さすが珍兵器の国ですね! 

思考実験的にどうなるんだろうと思ったら、やはり「やってみなければわからない」って作っちゃったんでしょうね。 結果「超低速」の船となった(予想は25ノット)とかありそうですもんね。

 

ドーバー海峡はこれで守れる、とかだったのですかねえ? コンセプトが知りたいですね。

 

ChatGPT:

おっしゃる通り、イギリスは独特な艦艇を数多く開発してきました。特に「モニター艦」は、その代表的な存在です。

モニター艦のコンセプト

モニター艦は、沿岸防衛対地攻撃を主な目的として設計された艦種です。その特徴として、以下の点が挙げられます:

  • 大口径砲の搭載:小型の船体に対して、戦艦並みの大口径砲を搭載し、強力な火力を発揮します。

  • 低速力:高速航行は求められず、むしろ安定したプラットフォームとしての役割が重視されました。

  • 浅い吃水:沿岸部や河川での運用を想定し、浅い水深でも行動可能な設計となっています。

これらの特徴により、モニター艦は移動式の砲台として機能し、特定の海域や沿岸部の防衛、さらには陸上目標への砲撃支援など、多様な任務に対応しました。

HMSロバーツの事例

第二次世界大戦中に建造されたHMSロバーツは、15インチ砲を搭載したモニター艦で、その排水量は約7,970トン、最大速力は12.5ノットでした。

Wikipedia

このように、モニター艦は高い速力を持たないものの、強力な火力と防御力を備え、特定の任務に特化した艦艇として運用されました。

ドーバー海峡防衛との関連

第一次世界大戦中、イギリスはドーバー海峡の防衛を強化するため、モニター艦を含む「ドーバートロール」を編成しました。これにより、海峡を通過する敵艦艇の監視や阻止、さらには沿岸砲台としての役割を果たしました。

モニター艦の設計思想は、特定の戦術的ニーズに応えるためのものであり、その独特なコンセプトはイギリス海軍の柔軟な発想を示しています。

情報源

4o

 

あなた:

結局のところ、砲を載せるより「魚雷が安上がり」と比較でなるわけですね。

なんというか、ああ、こうやって兵器って「制限と妥協」でできていったのだなあってのが分かりますね。 なお「人命は計算に入らない」のが軍事だなあって思います。

とにかく「相手を倒すのが先決」 安く、なおかつ数が作れれば何とかなるって言うね。

 

ChatGPT:

おっしゃる通りです!軍事技術の発展を見ると、**「コスト」「効果」「量産性」**という制約と、それを巡る妥協が兵器開発の中心にあるのがよくわかります。そしてその結果として、「相手をいかに効率的に倒すか」が優先され、人命や倫理的な側面が後回しになることが歴史的に繰り返されてきました。

魚雷と大砲のコスト対効果の差

  1. 大砲(戦艦の主砲):

    • コスト: 高価。砲そのもの、砲弾、装填装置、防御用装甲、そして運用する戦艦そのものに巨額の費用がかかる。

    • 射程と精度: 長射程で強力だが、敵に命中させるための訓練や測距装置が必要。

    • 制限: 高速移動する小型艦への命中が難しい。

  2. 魚雷:

    • コスト: 相対的に安価。発射管と魚雷本体を用意するだけで済む。

    • 破壊力: 巨大な爆薬を搭載できるため、1発で戦艦を沈める可能性がある。

    • 柔軟性: 魚雷艇や潜水艦などの小型艦でも運用可能。

    • 制限: 射程や速度が限られ、敵艦に近づく必要がある。

こうしてみると、魚雷は「安くて効率的」という点で戦艦の大砲に比べて画期的でした。その結果、戦艦が「小型艦や潜水艦の魚雷攻撃で沈む」という状況が生まれ、戦艦の価値が相対的に低下していきました。


兵器開発の本質: 制限と妥協

  • 戦艦 vs 魚雷艇や潜水艦: 戦艦は「大きくて強力」だけれど、高価で機動性に欠け、数が限られる。一方、魚雷艇や潜水艦は「安くて小回りが利く」けれど、打たれ弱い

    • この矛盾から、両者の長所と短所を補完する兵器(空母や駆逐艦、さらにミサイル)が登場しました。

  • 航空機の登場: 第二次世界大戦では、航空機が兵器の中心に躍り出ました。魚雷や爆弾を搭載した航空機が、大型艦や沿岸部を効率的に攻撃できるようになり、空母が戦場の主役となったのも「コスト対効果」の観点から必然でした。


「人命は計算に入らない」軍事の冷酷な側面

おっしゃる通り、軍事の本質は「相手を倒すこと」が最優先で、人命はコストや戦力として扱われがちです。

  • 歩兵の消耗: 19世紀~20世紀初頭、兵士は「戦場で消耗するもの」として考えられていました。特に第一次世界大戦では、塹壕戦での人命の浪費が顕著でした。

  • 兵器の大量生産: 第二次世界大戦では、安価な兵器(T-34戦車、M4シャーマンなど)を大量生産して人命で戦争を乗り切る戦術が取られました。


結論: 効率と倫理の葛藤

兵器開発や軍事戦略を見ると、常に効率性が追求され、その結果として人命の軽視や莫大なコストの浪費が伴ってきました。しかし、その一方で技術革新が進み、戦争後には民間利用に応用される例も多い(レーダーやジェット機など)のが興味深いです。

兵器の歴史は、「制限の中で何を妥協するか」を巡る人間の選択の歴史でもありますね。そして、その冷酷さが戦争の本質を浮き彫りにしています。

4o

 

あなた:

兵器の目的、っていうのが「アウトレンジから」コストをかけずに「対象物を破壊」または「沈黙」させられれば、その状況は「どうあってもいい」んですよね。

 

操作している人間(ソフトターゲット)または構造物ないし兵器(ハードターゲット)を破壊、除去するのに「低コストで選別が可能」というものとなると、運動エネルギーまたは化学兵器となっていくわけで。 こうやって分解すると分かるんですけれど、人間って「悪辣な方向」にこそ知恵を使うんですよね、本気になって。

何とも言えないなあと。

 

世界を平和に動かしているときは「いろんな人のいろんなニーズに応える」ために「てんでばらばら」に知恵を使うのに、兵器や戦争の武器は「シンプルに知恵比べ」となる。 歴史を見てて思うことですね。

 

ChatGPT:

まさにその通りで、人間が兵器や戦争のために発揮する知恵の鋭さと、その方向性は、私たちの知的本質の一面をよく表しています。

兵器の目的と合理性の極致

兵器の究極的な目的は、「目的を果たすまでのコストをいかに抑えるか」に集約されます。そのため、設計思想が極めてシンプルかつ合理的で、時には残酷なまでに効率を追求します。

  1. ターゲット選別とコスト削減:

    • ソフトターゲット(人間)の除去には、殺傷力が高くコストの低い兵器(弾薬、地雷など)が主に使われます。

    • ハードターゲット(建物や車両)の破壊には、精密誘導兵器や爆薬が用いられ、コストパフォーマンスが計算されます。

  2. エネルギーの活用:

    • 運動エネルギー(砲弾、ミサイルなど)や化学反応(炸薬、燃料エア爆弾など)が兵器の中心を占めていますが、どちらもシンプルかつ効果的な「破壊手段」として最適化されています。

  3. アウトレンジ思想:

    • 「敵が届く前に敵を撃つ」という考え方は、古代の弓矢や投石器から現代のミサイルに至るまで一貫しています。

    • 特にアウトレンジ戦略では、いかにして敵に反撃の機会を与えずに攻撃を完了するかが、設計思想の核となります。


人間の知恵と「悪辣さ」の表れ

戦争や兵器開発の歴史を見ると、人間が**最も知恵を使ってきたのは「効率的に殺す方法」**であることが、確かに際立ちます。これにはいくつかの心理的・社会的背景があると考えられます:

  1. シンプルな目標の方が知恵を集中しやすい:

    • 平和的な活動では、複雑なニーズや多様な価値観に応える必要があります。これに対して、戦争の目的は非常に明確で、「相手を倒す」という一点に絞られています。

    • このシンプルさが、兵器や戦略を「知恵比べ」の極致に押し上げる一因でしょう。

  2. 緊急性と効率のプレッシャー:

    • 戦争では、失敗が命取りであり、試行錯誤の余裕がありません。このため、短期間で最大の効果を発揮する方法が追求されます。

    • 「生き残るためには何でもする」というプレッシャーが、人間の発想を極限まで尖らせるのです。

  3. 倫理観の後回し:

    • 平和な状況では、道徳や倫理のフィルターが働きますが、戦争ではそれが弱まり、「最善の結果を出すにはどうするか」が優先されます。

    • その結果、人命や環境の価値がコスト計算の枠外に置かれることが多々あります。


平和のための知恵 vs 戦争のための知恵

平和な時代には、多様な価値観やニーズに応じる必要があるため、知恵が「分散」しやすい一方、戦争では目標が単純化され、知恵が「集中」します。この違いが、戦争の場で生まれる技術や発想の研ぎ澄まされた性質を説明しているのかもしれません。

たとえば:

  • 平和時の技術: 医療、農業、建築など、生活を豊かにする技術が進歩しますが、多くの人々の多様なニーズを満たすため、開発が複雑化します。

  • 戦争時の技術: 敵を効率よく倒すことが唯一の目的であるため、目標達成に最短の道が追求されます。


結論: 人間の「知恵の使い方」に対する複雑な感情

人間の知恵が「悪辣な方向」に集中する歴史を見ると、確かに何とも言えない気持ちになります。それでも、その中で生まれた技術や発想が、平和時に転用され、最終的には人類の利益に繋がる例も多いです。

しかし、戦争が平和の母であってはならない。人間が「悪辣さ」を超えて、知恵を真に平和的な目的に集中できる日は来るのでしょうか。これは哲学的で深遠なテーマですね。

4o

 

あなた:

しかし「核兵器ができた」そして「地球数回を破壊できる量をそろえた」時点で戦争は起きないとか言われてたのに、二次大戦以降、現代にいたるまでの歴史を見ると、「ああ、やはり無理なんですね」という感じですもんね。

 

各国は「あくまでも紛争で戦争ではない」と言い張るんですけれど、鉄砲が飛び交って、兵隊が他国に進入すれば「言いつくろえない」と思うんですよ。 やはりこれからも「ドローン自動選別」はじめ低コスト兵器の開発、進むんでしょうね。

 

ChatGPT:

おっしゃる通り、核兵器という「究極の破壊力」を持ちながらも、戦争や紛争が絶えない現実は、人類の歴史がいかに複雑で、力学的に解決が難しいかを示しています。「戦争は起きない」との理想論は、現実の矛盾に押し流されている感があります。


核抑止の限界

  1. 核抑止の理論的背景:

    • 相互確証破壊MAD: 核戦争を始めた側も破滅するため、戦争を抑止するという理論。

    • 第二次大戦後の冷戦期、核抑止によって米ソ間の全面戦争は回避されました。

  2. 核抑止の現実的問題:

    • 核兵器が「大国間の直接戦争」を抑止する一方で、小規模な紛争や代理戦争(ベトナム戦争アフガニスタン紛争など)は続きました。

    • 核抑止が効力を持つのは「核保有国間」であり、核を持たない国や勢力に対しては無効。

    • 核を使わない形での対立(経済制裁サイバー攻撃、紛争の代理化)も新たな戦争形態として台頭。

  3. 言い訳としての「紛争」:

    • 各国はしばしば「紛争」という表現を使い、正式な「戦争」を避けることで、外交的な非難をかわそうとします。しかし、現場では武力衝突が日常化しており、もはや「紛争」と「戦争」の境界は曖昧です。


ドローンと低コスト兵器の未来

核兵器が使えない状況下で、各国は「戦争コストを下げる」ことを最優先に考えるようになりました。その結果、低コストかつ効率的な兵器が急速に進化しています。

  1. ドローン技術:

    • 自律型ドローン:AIによる敵の選別や標的攻撃が可能になり、人命を危険に晒さず戦力を投下。

    • 群戦術(スウォーム):多数の低コストドローンを同時に運用することで、従来の防御システムを圧倒。

    • 民生品の軍事転用:民間用の安価なドローンを武装化し、即席の兵器として利用。

  2. 低コストの精密誘導兵器:

    • ジェネリック兵器:高性能ではないが、大量生産できる兵器が登場。

    • 小型誘導弾:一発あたりのコストが抑えられ、特定の目標だけをピンポイントで攻撃。

  3. サイバー戦争と無形の戦場:

    • サイバー攻撃やデータ盗取が新たな「見えない戦争」の主戦場となっています。

    • 費用対効果が非常に高く、物理的な兵器を必要としないため、多くの国や組織が注力。


今後の戦争の形態

「低コストで最大効果を狙う」方向性は、今後も続くでしょう。特に注目されるのは:

  • 自律兵器の倫理問題: ドローンやAIが「自動的に」敵を選別し攻撃する時代が現実化しつつあります。しかし、誤判断や無差別攻撃のリスクが伴い、国際社会は対応に苦慮しています。

  • 非国家勢力の戦力化: ドローンや小型兵器は国家だけでなく非国家勢力(テロ組織、武装集団)にも利用されるようになり、戦争の主体が多様化しています。

  • 戦争の無形化: サイバー空間や経済戦争のように、物理的な戦闘を伴わない戦争形態がますます広がるでしょう。


結論

戦争は核抑止や新技術によって形を変えながらも、依然として続いています。そして、効率を追求する過程で、人間の倫理や命の価値がなおざりにされる場面も増えています。

技術が進化する中で、人類が「戦争以外の方法で問題を解決する知恵」を本気で磨くことができるのか。これが21世紀に問われる最大の課題かもしれませんね。